あなたの売上を1つでも増やすには?

と、デザインと企画で真剣に考える。(株)Pon&Con企画-販促営業企画部のブログ

あなたと考える

ピンチも思いやりで乗り切る和菓子屋さんに出会った。【付録:お家でも出来る遊び】

「新型コロナウィルス対策で学校が休校になった」というピンチ。あなたにはどんな影響を与えましたか?私は今回、とても心温まるピンチの乗り越え方を選択した企業のお手伝いをする機会を得ました。今日は、そんなお話し。

週末、外出を自粛して家で過ごすにも間が持たない…と困っている方々にご活用いただけるかもしれないワークショップの内容もご紹介しますので、ぜひ、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

私たち(株)Pon&Con企画のある香川県の新型コロナウィルス感染状況は、大都市ほどではありません。それでも、やはり、じわりじわりと感染者数という意味ではなく、経済的に影響を受けている声を耳にしています。一番最初に影響を受けたのが、小学生のお子さんのいらっしゃる共働き世帯ではないかなと思います。

親子出勤+地域の有志によるボランティア・ワークショップ

少し前から、「香川県丸亀市にある和菓子店、寳月堂さんが小学校の休校にともない、従業員さんがお子さんと一緒に出勤できる体制を整えた」というのは知っていました。

その内容を読んで、しっかりしたルールを設けて、親子出勤が運営されていることに感動を覚えたと同時に、「これはとても女性的な発想だな」と、ルールと内容を見て思ったのです。

まず、子守というと小学生たちの自尊心を傷つけてしまうので「見守り役」としましょうか。子供たちだけで放っておかないよう毎日「見守り役」を手配したところが、とっても「お母さんっぽい発想」だと、私は勝手に感じていたのです。

この見守り役は、時期になるとアルバイトに来られる学生さんにお願いしたところ、快く引きうけてくれたそう。

そんな取り組みをSNSで紹介したところ、地元の有志が読み聞かせやワークショップをボランティアで行うと次々と名乗り出てくれたのだそうです。

この「地元の有志がボランティアをかって出てくれた」というところに、寳月堂さんの日々の地元への貢献度や魅力がはち切れんばかりに詰まっていると思うのです。

とても素敵だなぁ~とSNSの投稿を眺めていたのです。ところが…

3月31日の「先生」が手配できない!?

ある日、友人の呼びかけが目に留まります。「え?!寳月堂さんでワークショップする人が1日だけ見つからないの!?大変じゃない!それ!困るよね!?」とカレンダーを見た私。…空いてなくも…ない。何か私にできることは…としばらく考えて、2案用意し、さっそく友人に連絡をとりました。

必要とされているのは2時間。2時間のワークショップか…。昔英会話講師をしていた杵柄と非営利団体の事務局員として小さなイベントでの催しなどを企画していた杵柄、言語オタクだというスペックとイラストレーター/デザイナーで図画工作だけはめちゃくちゃ得意というスペックを総動員しました(大笑)。

友人には、地域の方で誰か手配できるのが一番だけども、誰もやっぱり見つからない場合は喜んで協力すると伝えた結果。私がお手伝いできることになりました。もちろん、ボランティアです。仕事じゃありません。

みんなで暗号を作って遊ぶ2時間!

50個の新しい文字や記号を作って、その場にいた人だけ分かる暗号表で、文章を書いてみる。そして、それが読めるかどうかを試してみるという遊びを2時間行いました。

「これを面白いと感じてもらえるだろうか…」という不安もなんのその。とても面白がって集中力が必要な作業もこなしてくれたお子さんたち。

私もいくつか文章を書いているうちに新しい文字に慣れてきたのは新しい発見でした。

どんな見た目の文字になるのか全く見当がつきませんでしたが、仕上がってみると…意外とかっこいい。

お店の方から、メールで休み時間にこっそり手紙をこの暗号で交換したりして楽しんでいるようでしたとお聞きして、とても嬉しかったです。

ほんとうに少しだけですが、社会科と言語学をちょっぴり味わえる内容にしていたので、最後のあいさつで「さぁ!授業終わりに挨拶しようか!」と声をかけると…「え!?勉強だったん!?」とガックリ肩を落とした男の子。遊びだと思ったから集中できた2時間。まんまと勉強させられていたのでした(大笑)。

途中でお母さん方が様子を見に来てくれる

お仕事の合間に、お母さん方が様子を見にやって来られました。お子さんが何をしているか、どんな様子か、覗きにいき、お子さんに声をかけてあげることを「よし」としているところがステキだなと感じました。

お子さん同士もお店の方々もまるでほんとうの「家族」みたいな空気が漂っていました。…いえ…ほんとうの家族なのだと思います。

友達を増やす機会、働く母親の背中を見る機会にしたかった

取締役の桑田さんからは、とても熱く優しい想いを感じました。

子どもたちは小学校は違いますが、将来中学校で同じ学校になる予定です。こういった取り組みから、友達が増えるきっかけになれば嬉しく思います。また働くお母さんの姿を見るきっかけにもなり、いい機会になったと感じています。仕事を休んでもらっても、みんなで頑張ればフォローできるのでいいのですがやはり、パートという雇用形態である以上、働かないのに給与保証をすることは難しくその面でのフォローが会社としてできたのではないかと思っています。

私が10代で仕事を始めたころは、「CS(顧客満足)」という言葉を叩きこまれました。しかし、ここ最近では「ES(従業員満足)」が「CS」につながるという考え方が浸透し始めています。

朝、お店に到着してお店に入った瞬間目に飛び込んだ従業員の方の表情。ワークショップ中に様子を見に入って来られた従業員の方の表情。帰り際の皆さんの表情。どの瞬間も明るく柔和な表情ばかりでした。

寳月堂さんにとって、従業員は営業活動を続けるための駒でも歯車でもなく、大切な家族なのだな、そして従業員の方も大切に真剣に自分たちのことを会社が考えてくれていると感じているのだな…と心から感じました。

老舗の心意気と人情を感じた2時間でした。

寳月堂さんが取り組んだ親子出勤の概要

寶月堂さんにお母さんと一緒に出勤してくるお子さんには4つの約束を守ってもらいます。

①お母さんと離れて過ごすこと

②時間割を守ること

③みんなと仲良くできること

④お手伝いをお願いしたらやってくれること
 メモ用紙を切るなどの裏方のお手伝いをするチャンスがお子さんたちにはあるようです!

時間割

9:00~お勉強・宿題
11:00~みんなで同じことをして遊ぶ
12:00~お母さんと一緒にお昼ご飯
12:45~休憩室の掃除
13:00~テレビ・DVDを見て過ごす

自分たちの環境で許される範囲のことを精一杯やる

今回の新型コロナウィルスの流行で、働き方などを改めて考えさせられるようになりました。マスメディアでは、様々な取り組みをしている企業の例などが報道されたりもしています。

悲しいことに「そんなこと、うちはできないよ」という声も同時に聞こえてきます。実際に製造業で自宅勤務は無理があるでしょう。今回、寳月堂さんと過ごした様子をブログ記事にしたのは、「同じことをやってください」というためでは「ありません」。

最初に寳月堂さんが取り組みをSNSで紹介したのには「もし、アイディアとして他の企業さんのお役に立てれば」という思いがありました。

全く同じことをする必要はない

けれど、ESへの取り組みや今回のような「ピンチ」への対策など、自分たちの環境で許されるできる範囲のことは、何かあるのではないかなと思うのです。

今回、取締役の桑田さんとお昼ご飯をご一緒させていただきました。その時に話題は全く仕事と関係のないことだったのですが、彼女の発した言葉に「これだ!このマインドセットが形になったものが、私が今日見聞きしたものそのものだ!」と感じました。

「想いと気持ちの問題ですよね?!しようと思うか思わないかです」

現状では、私に部下はいません。けれども将来的に今の仕事や事業で部下を持つ立場になることがあれば、今日、寳月堂さんで感じたことを1つのリーダーとしての指標として持とうと思ったのです。

あなたの職場ではどのようなESへの取り組みがなされていますか?

付録は一番下にありますよ♪

-SATOKO


今回ご紹介した企業

寳月堂(ほうげつどう)

ウェブサイトはコチラ

フェイスブックページはコチラ

所在地:香川県丸亀市米屋町16

電話番号: 0877-23-0300

お菓子教室も開催されているので、要チェックです!

私は、個人的にこちらの、丸亀城を模した最中が大好きです。他の最中は苦手なのですが、こちらの最中だけは美味しく嬉しくいただけます。フェイスブックで紹介される生菓子もほんっとうに美しいですよ!


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    【付録】社会科と言語学をちょっぴり学べる暗号遊び

    これ。読めますか?私とあの場に居た子供たちは読めます♪

    暗号には様々な作り方がありますが、今回は一番準備に手間のかからない「新しい文字を作ってしまう」という方法をとりました。

    これを解読するには、共通の暗号表を持っていなくては解読できません。

    みんなで50個の新しい文字をデザインしました。1人で50個作ってしまうと「クセ」や「パターン化」がされがちになって、すぐ解読できてしまうかもしれません。しかし、3人で別々にデザインしたもんだから…全く文字と音に共通性がありません。これは…暗号表無しではとてもじゃないけれど、解読できないはず!

    1.絶滅した文字と今ある世界中の文字

    最初に、子供たちには「文字」という概念について少し触れてもらいました。

    ハングル、アラビア文字、タイ文字など日本語の文字とはかけ離れた見た目の文字を見てもらいます。読めるかどうか尋ねると…「読めない」と返ってきます。だけど、外国にはこれが読めるけど、ひらがなやカタカナは読めない人がいる。

    「文字というのは、どんな見た目でどんな音や意味なのかさえ知っていれば読めるし、知らなければ読めないものだ」という感覚を知ってもらいます。

    絶滅してしまった文字、エジプト文明の「ヒエログリフ」という文字を見てもらいます。

    何度も書くのは難しそうです。しかも、ヒエログリフは文字ごとに意味があり、書き方も複雑です。一般庶民にはとてもじゃないけれど習得するのは難しくて、王様が命令を書いて張り出しても誰にも伝わりませんでした。困った王様は、「音」と「文字(形)」を結びつけて、もっと簡単な「形」に文字を変えたらしいのです。それが、今、世界の西の方の文字(アラビア文字など)の始まりだそうです。

    という話をします。(本当は、海外から連れてきた奴隷が習得できなかったらしいのですがそこは割愛)

    そこから、「どんな形が新しい文字に向いているか」について説明します。何度でも書ける形。簡単であればあるほどいい。と…。

    2.とにかく手分けして50個の記号を作ろう!

    50枚のメモ用紙を人数で割った枚数を一人一人に配ります。

    どの形がどの音になるか考えずに、メモ用紙1枚に1つの新しい文字(記号)をどんどん書いていくよう指示します。

    何度でも書ける簡単な形。漢字みたいに画数の多いのはダメだよ、と。

    今回の参加者は3人だったので、一人16~17個。とにかく黙々と書く!

    3.一人一枚ずつ出して暗号表を埋めていく

    全員が書き終わったら、じゃんけんをして、勝った人から時計回りで1枚ずつ自分が作った新しい文字を私に渡してもらいます。

    渡してもらった文字を私が順番に暗号表へ「あ」から順番に書き写していきます。

    全ての文字や記号が埋まるまで、繰り返すと…

    みんなの暗号表ができあがり!

    4.自分用の暗号表を作る前に!大事な作業!

    「自分の名前」は、だれかを きずつけたり かなしませる ことに この あんごうを つかいません

    この内容を自分の暗号表の裏に書いてもらいます。この約束が出来ない人は、ここから先の作業はできません。

    5.自分の暗号表に新しい文字を書き写す

    6.暗号を使って文章を書いてもらう!

    濁音や半濁音の記号、文字を小さくする記号の位置を確認したら、まずは10文字から書いていきます。それを他の人に渡して、もらった暗号を、暗号表を見ながら直していきます。暗号が解けた瞬間「クスッ」という笑い声。

    書き方が分かったところで…今日の感想を暗号で書いて提出してもらいました。